【マニュアル】梁のデータ入力の基礎と設定解説

beams




この記事は、建築データをTFASで初めて入力する方を対象としています。

こんにちは、きょうすけ(@Kyousuke_CAD)です。

今回は梁データ入力の基礎をお伝えしたいと思います。

 梁データ入力の基礎

梁データの入力でよく使用するコマンドは【建築(A)⇒梁⇒通常配置】です。
コマンドをクリックすると形状(F):梁のデフォルト設定になっているかと思います。

まずは柱データ入力の基礎と同じように、構造図から梁リストという図面を探してください。
多くの場合、大梁リスト子梁リストに分かれていますので注意が必要です。

サイズの見かたは柱入力の時とほぼ同じなので問題ないでしょう。

入力の順番は最初に大梁、次に子梁を入力するのが分かり易い方法だと思います。

梁には符号が割り振られており、G11やB40などと書かれていることが多いですが、
それぞれG梁(じーばり)、B梁(びーばり)と呼ばれています。

リストと伏図を確認しつつ、TFAS図面に作図してゆきましょう。

子画面の解説

Beams-Usuallyplaced

形状(F):

H鋼梁・水平勾配・垂直勾配・水平ドロップ・垂直ドロップの6種類が選択できます。
主に使用するのは前者2項目です。
残りの4項目はハンチ梁やドロップハンチ梁を作図する時に利用しますが、
最初から解説しても分かりにくい部分なので、また後日追記していきます。

基準(B):

梁を作図する時に基準となる部分を示しています。

中央・・・梁の芯を基準として作図ができます。
外面①・・・梁を水平に描くときは上辺、垂直に描くときは左辺を基準として作図ができます。
外面②・・・梁を水平に描くときは下辺、垂直に描くときは右辺を基準として作図ができます。

いづれの方法も使用することがあるので、クセとして覚えておきましょう。

梁幅(X)・梁成(Y):

言葉にすると意味が分かりにくいので、まずは参考図をご覧ください。

Beams-width

梁幅(はりはばと読みます)は、断面的にみた時のX軸方向の長さを現します。
梁成(はりせいと読みます)は、断面的にみた時のY軸方向の長さを現します。

建築や設備業界では日常生活では聞かない言葉があふれています。
一つ一つ、何度見直しても良いので覚えていきましょう。

梁という言葉は某住宅リフォーム番組でとても有名になったので、
一般の方でも言葉と形状に関しては良く知っているのが最近の傾向ですね。

さて、形状(F)をH鋼梁に切替えるとフランジ長・ウェブ長という言葉が出てきます。
柱の入力方法でも触れましたが、再度参考図を載せておきます。

Steel-columns

水平部分がフランジ、鉛直方向がウェブと言います。
要は梁幅・梁成という意味になりますが、用語が違うので気をつけましょう。

上端高さ(Z):

断面的にみた時に梁の上面の高さが基準高さからどの程度上下しているかを表します。
これは、構造図梁伏図という図面を見ると右下や左下に
『梁天端(はりてんばと読みます)はFL-10を基準とする』
などと書かれています。

つまり、基本的にこの階の梁の高さはFLから10mm下がっているという事です。
例外については、伏図の中の梁直近に(FL-100)と書かれていることが多いです。

勾配(U):

主に屋上・屋根部分の梁を作図する時にチェックを入れます。
梁伏図をみると勾配部分の端部には細かく数字が書かれていますので、
始点・終点のどちらが水上でどちらが水下かを決めて作図すると良いでしょう。

上階基準(A):
上階のFLを基準にして梁を入力することが出来ます。

私はあまりこの項目にチェックを入れません。
梁伏図は見下げで描かれているので、それに準拠して作図する方が混乱が少ないからです。

階高設定(S):
上階までの高さを設定することが出来ます。
上階基準(A):を使用する場合は設定しておきましょう。


梁のデータは入力ができるようになりましたか?
1現場で何回も入力するものなので、反復して自然に身につけていきましょう!

次もまた、TFASに初めて触れる方のサポートができるような記事を書いていきたいです。

最後まで見て頂きましてありがとうございました!











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