この記事は、建築データをTFASで初めて入力する方を対象としています。
こんにちは、きょうすけ(@Kyousuke_CAD)です。
設計図を渡されて、最初にCADデータとして入力を始めることの中に
”梁・柱・スラブ(以下、建築データ)を入力する”という作業があります。
施工図検討の簡略化という点から大事な作業なのですが、誰にでもできてしまう作業です。
初心者脱却の為にも、自分の技術にしたら他の人にこの作業は譲ってしまいましょう。
柱データ入力の基礎
柱データの入力でよく使用するコマンドは【建築(A)⇒柱⇒通常配置】です。
コマンドをクリックすると形状:角柱のデフォルト設定になっているかと思います。
最初に構造図という建築図面を準備します。
もし、手元に無ければ上司や依頼者から最新図を貰ってください。
その図面の中から柱リストという図面を探します。
図面を見ると階層毎の柱サイズ(例)BxD:900x900 が明記された一覧が
ありますので、それを参考にTFAS図面にプロットしていきます。
階高は軸組図を見て、FL間の寸法を確認します。
オススメの初期設定は【高さ設定方法(P):下部高さ、全長で設定】です。
子画面の解説
基準:
柱を図面にプロットする時に基準となる位置です。
後からでも移動は可能なので、基準は変更しません。
形状(F):
角柱・丸柱・H鋼柱(H)・H鋼柱(I)の4種類が選択できます。
角柱にすると、四角い柱が描けます。
丸柱にすると、丸い柱が描けます。
H鋼柱(H)にすると、H型の鋼柱が描けます。
H鋼柱(I)にすると、H型を90度回転した鋼柱が描けます。
X幅(X)・Y幅(Y):
X軸の長さ、Y軸の長さを現しています。
丸柱にすると、直径の表現になります。
鋼柱にすると、ウェブ長・フランジ長の表現になります。
柱の幅といえば分かりますが、フランジ長と言われても分りませんよね。
どういう意味なのか、参考図を用意しました。
図の上下面、水平部分をフランジ、鉛直方向をウェブと言います。
覚えづらい名称ですが、暗記してしまうのが良いでしょう。
高さ設定方法(P):
前述しましたが下部高さ、全長で設定がオススメです。
それ以外は使いにくいので私は使ったことがありません。
下部高さを0(FL±0の高さ)として、全長を上階のFLとして作図します。
スタンプモード(S):
チェックボックスをオンにしておくと角度を指定してプロットができます。
オフにしてプロットをすると角度自由になりますが不便です。
仕上げ(I):
柱の幅に対して仕上げ面を付加します。
空調・衛生設備としては入力の重要度が低いので、普段はオフにしています。
オフセット(O):
基準に対してX軸・Y軸を何ミリずらしてプロットするかを設定できる項目です。
移動が必要であれば後からでも可能なので、普段はオフにしています。
これで柱のデータは入力ができるようになりましたか?
簡単ではありますが、入力という点にスポットをあてて解説しました。
最後まで見ていただきましてありがとうございました!