この記事は、建築データをTFASで初めて入力する方を対象としています。
こんにちは、きょうすけ(@Kyousuke_CAD)です。
今回は天井のデータ入力に関して、基礎的な事をお伝えしたいと思います。
天井のデータは紙出力の図面としては見えてこないものですが、
天井データ入力の基礎
天井データの入力において、使用するコマンドは
【建築(A)⇒スラブ・天井⇒天井対角】です。
コマンドをクリックすると天井厚(T):の項目に数字が入っていると思いますが、
そこに天井の厚みを入力します。
天井の材質や厚みに関しては、意匠図を参照します。
梁・柱・スラブのように構造図ではないのでご注意ください。
天井材は様々な種類があるためそれぞれに違いがありますが、
9.5mmや12.5mm程度の厚みをでもっています。
では、その厚みを入力するかといえば、今回はそうではありません。
天井はそのものが空中に浮いているわけではなく、天井裏には下地材があり、
それに対して天井材がビス止めされています。
設備施工図は基本的に天井の中に配管やダクトを描きますので、
下地材の存在を意識しておく必要があります。
従って、天井データ入力時の厚みは天井材+下地材の合計値になります。
・・・。
と、言いますが実際の所詳細に厚みを入力しても誰も喜ばないので、
大体50mm~60mmと入力します。
施工図作図において、自分の設備・他設備の下地や吊り材の位置を意識することは
非常に大切な事なので、天井の中にはそれが存在していることを必ず認識してきましょう。
天井のデータはスラブと同様に紙で印刷するときに一切表示されない、
使用する側にとっては不要なものです。
ですが、初めて設備施工図の検討をする場合には確認作業の短縮が出来る為、
非常に有用なデータです。
ぜひ、自分の技術として習得しておくことをオススメします。
最後まで見て頂きましてありがとうございました!